「日日是好日」とは、禅語で、「すべての経験がその後の成長の糧となる」という意味です。
今回は、枡野俊明さん著書の、
「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」で学んだことについて書いていこうと思います。
この本は、休職中に、病状がこれからどうなっていくのかという不安や仕事をしない罪悪感から、
ぐるぐる思考がやめられないことを心療内科で相談したら、
「この病気は、放っておくことが重要です。何も考えず放っておくとよくなっていきますよ」と言われ、
「放っておく」がよくわからなかったときにちょうど出会った本です。
全ては考え方次第
著書で一番印象に残った文章が、
禅には物事に「白黒つける」という発想がありません。
ですから、なにが起きても本来、「いい」も「悪い」もないのです。
「不思善悪」という禅語は、「善悪を考えるのをやめなさい」「二元論な分別心を捨てなさい」という意味です。
「いま、このときにしかない経験をさせていただいている。その経験自体には、いいも悪いもない。今後の行動・努力しだいでなんだってプラスになる」という考え方なのです。
この文章をみて、いまのこの悪い状況も、
私の考え方や行動次第でよくも悪くもなることに気づき、
不安や落ち込んでいた気持ちがすこし前を向きました。
私の思考の癖として、白黒思考があります。
なににしても極端に考えてしまって、だいたいネガティブな考えに支配されてしまいます。
「不思善悪」の考え方をもとに、起きたことに対して、フラットに構え、
自分はどうしたいのかを考え行動することが大事だと感じました。
いきなり、考えを変えることは難しいので、別の視点で考えてみることから始めたいと思います。
情報をシャットダウンする。
私以外にも、白黒思考で悩んでいる人はいるのではないでしょうか?
私は、SNSやネットなど、情報過多な時代だからこそ、より白黒思考をする機会が増えているのではないかと思っています。
日々ネットでは色んな情報や意見が飛び交い、中には極端な考え方をする人もいます。
しかし、ネットにすべて正しい情報や意見が載っているわけではないですし、自分が本当に必要な情報は実際はほんのわずかなはずです。
何もしなくても大量な情報が入ってくるからこそ、時にはスマホやネットから離れて、情報をシャットダウンする必要があると思います。
体調が悪い時や気分が優れない時は、特にネットのよくわからない情報に振り回されがちです。
私もなぜか体調が悪い時にやたらSNSをみてしまって疲弊してしまいます。
体調や気分が優れない時こそ、スマホから離れて、一人でゆっくりと読書をしたり、ぼーっとしたりする時間を意識して作る必要があるなと思いました。
そして、私には、情報の他にもう一つ振り回されてしまうことがあります。
他人は変えられないけれど、自分は変えられる。
私が振り回されてしまうもう一つのことそれは「他人の気持ち」です。
私は、人の気持ちや言葉の裏を読みすぎてしまう癖があって、言葉を額面通り受け取ることに不安になります。
人の表情にも、よく気づくタイプなので、人といると無意識のうちに他人ファーストで行動してしまいます。
自分が周りのひとに常に気を遣っているからこそ、ルールを守らない人や、むやみに人を傷つける言葉を言う人に嫌悪感を覚えてしまいます。
しかし他人を変えることは難しいこと。
私は時に自分が考えてもどうしようもできないことを延々と考えてしまうことがあります。
でも答えのないことを考えても時間の無駄です。
そこで、自分で変えられることとそうでないことをリスト化してみました。
変えられないものと変えられるもの
【変えられないもの(自分ではどうしようもできないこと)】
・相手の気持ち
・相手の考え
・その場の雰囲気
・値上がり
・少子化
・妊娠
・仕事での評価
・給料
・天気や気圧
【変えられるもの(自分で変えていけること)】
・自分の機嫌
・自分の習慣
・自分の考え
・相手の態度や言葉をどう捉えるか
・相手に対してどうふるまうか
・情報のシャットダウン
・時間の使い方
・誰と時間を使うか
こうやって書き出してみると、自分ではどうにもできないことは世の中にたくさんあります。
自分でどうしようもできないことで悩んだり、不安になるくらいなら、
いっそ諦めて自分の時間を大事にしたいものですね。
あとがき
今日は、桝野俊明さんの著書をもとに「放っておく力」について考えてみました。
大切なことは、
・禅の考えに白黒思考はない。何がおきてもそこに「いい」も「悪い」もない。
・時にはスマホから離れて情報をシャットダウンし、一人の時間を大切にする。
・他人は変えられないけれど、自分は変えられる。
・変えられないことは放っておく。
このことを心に刻み、一日一日を大切に生きていきたいですね。
以上、放っておく力~日日是好日~についての記事でした!
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