※この投稿は映画のネタバレを含みます。
ラストマイル、2回目を見てきました!
1回目の感想はnoteに投稿してあるのですが、
2回目見たら、また新たな発見や思うことがあったので、書いていきます。
アンナチュラルからMIU404、そしてラストマイルへバトンを渡す。
今作は、アンナチュラル・MIU404と同じ世界線を描く、シェアードユニバースムービー。
鑑賞一回目はドラマの面々が出てくるたびに興奮して、あまり物語と関連付けて見れてなくて、
正直もう少しドラマメンバー同士の絡みとかが見たかった・・・というのが本音。
しかし、二回目の鑑賞で、ドラマメンバーが物語を動かす鍵だったことに気づく。
MIU404が山崎佑へ繋ぎ、アンナチュラルが筧まりかへと事件の真実を繋いでいく。
誰かが欠けていたら、真実は明かされなかったんだなと思うと、感慨深いです。
ベルトコンベアの音が鼓動に聞こえた。
これは私の気のせいかもしれないけれど、
最後に街の喧騒が映し出される場面で、後ろでずっとベルトコンベアが荷物を運ぶ音が流れていて、
ずっと聞いているとそれが、人間の鼓動のように聞こえました。
このことから、生活の便利さの裏には、人がいて、命があることを教えてくれているように感じました。
労働は国民の義務だけれど、会社や社会は一生自分を守ってくれるほど優しくない
「ラストマイル」は、物流業界に関係なく、働いている人みんなに何かしら刺さる映画のように思う。
何回みても、労働者の格差や、権利を守るためにはどうしたらいいんだろうと考えさせられる。
世間で溢れている仕事の問題。長時間労働、サービス残業、パワハラなど。
どうしても、当事者でないと他人事だと思ってしまう。舟渡エレナ自身もそうだった。
しかし、皆「労働者」というレールの上にいるのだ。
「誰が」ではなく、「みんな」で働くことに対する認識を変えていく必要がある。
責任のある役職の人は、部下たちを蔑ろにしていないか。
下で働く人たちは不当な扱いを受けてもしょうがないとあきらめいていないか。
綺麗ごとに感じるかもしれないけれど、一人ひとりが思っていたら、少しずつでもいい方向に向かうことを信じている。
人間の身体と心は頑丈なようで、意外と脆い。
一度欠けたら、そこからガラガラと崩れていく。自分がそうだった。
そして、簡単には戻らない。
壊れる前に戻りたいと何度も思う。
けれど、身体が壊れなきゃ決断できなかったから、ある意味自分の身体に感謝しなきゃなのかもしれない。
今、働いていて少しでもつらいとかしんどい思いをしている人は、早急に休んでと言いたい。
身体が動かなくなっては、元も子もないから。
その場所だけが、世界のすべてではないから。
労働は、国民の義務だけど、会社や社会が自分を一生守ってくれるわけではないから、
自分で自分を守るためにも、自分に正直でいようね。
主題歌の「がらくた」は筧まりかから山崎佑への歌?
エンドロールで主題歌の「がらくた」が流れ、二回目の今回は歌詞をよく聞いてみたら、
私には、筧まりかから山崎佑への歌に聞こえました。
仕事に忙殺され、壊れてしまった佑。佑を失い、壊れてしまったまりか。
二人を分けたものは何だったのか。周りはどうするべきだったのか。
二回目の鑑賞でより考えさせられました。
あとがき
何度見ても、考えさせられる素晴らしい作品に出会えて本当に幸せです。
やっぱり、野木亜紀子さんの作品すきだな~と感じました。
アンナチュラルやMIU404の続編も見たいけど、もうないのかな~
色々意味を考えて、すごく楽しい時間でした!
以上、ラストマイル2周目の感想と考察でした!
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